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なぜ小売業界では転勤が多いの?4つの理由を元社員がお伝えします

なぜ小売業界では転勤が多いの?4つの理由を元社員がお伝えします 小売業への就職
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小売業は転勤が多い」という話をよく聞きますよね。

実際のところどうなの?まだ働いたことないからわからないんだけど、小売業界ってホントに転勤が多いの?

と気になる就活生もいると思います。

結論から言っておくと、

ホントに転勤が多い」です。私の場合、半年~1年スパンで転勤していました。だけど最近は転勤の多さを見直す企業も出てきてますけどね。

だけどなぜそこまで転勤が多いんでしょうか?

小売業界の転勤」について元社員が解説していきます。

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なぜ小売業界では転勤が多いのか?その理由とは

なぜ小売業界では転勤が多いのか

そもそも小売ってなんで転勤が多いの?なんの意味があるの?

と小売で働くまではずーっと疑問に思ってました。

転勤して良いことあるのかよ?

とも思ってましたが、今となっては「仕方なく転勤させている」という企業側の苦悩も理解できるようになりました。

実は

  1. 人員を補充するため
  2. 新規出店のため
  3. 育成のため
  4. 風通しをよくするため

この4つの理由から転勤が多いわけですが、どういうことなのか1つずつ見ていきましょう。

離職者が出れば補充する必要があるため

小売業界は人の出入りが特に激しい業界です。

  • 休職する人
  • 退職する人
  • 転職して他の業界へ行く人

と小売企業を去っていく人が非常に多いんですよね。

社員はもちろんですが、アルバイトやパートも同じです。

つまり1年を通して「人手が足りていない」という店舗が非常に多いんです。

なのでどこかの店舗の社員が辞めれば、その穴埋めを他の社員がしなければなりません。

そのため辞める人が多ければ多いほど転勤のスパンも短くなり、まだ歴の浅い社員であっても早々に責任ある立場にならざるを得ない、というのが現状です。

こうした理由で転勤することがほとんどです。

新規出店に伴う転勤

小売業界はすでに飽和状態です

だけどちょっとでも空きのある地域に出店しなければ、それ以上企業の成長は見込めません。

そのため、

  • 人が足りていない
  • 若手も十分に育っていない

という苦しい状況の中でも、無理やり新規出店をする企業が非常に多いです。

新しい店舗ができれば、当然そこにも従業員が必要ですよね

既存店舗から誰かが新店へ異動すれば、その転勤に伴って玉突き的に転勤が発生する、というわけです。

「新規出店が大事なのはわかる。けど人手不足を見て見ぬふりはダメだよ…」と社員の誰もが思っていても「NO」と言える人が上にいないという地獄…

社員の育成や経験を積ませるといった意味もある

転勤にはマイナスのイメージばかりではなく、プラスの意味もあります。

たしかに「1つの店舗でずーっと働き続ける」というのも大事なことです。

ですがそれだと

  • 売り方
  • トレンド
  • 売り場の作り方
  • 従業員の扱い方

といった社員の成長が一定のレベルで止まってしまいます。

実力のある社員にはできるだけいろんな店舗で経験を積んでほしい

と将来のキャリアのために、「若いうちから各地を転勤させて経験を積ませたい」という企業の狙いもあるんですよね。

キャリアアップとかしたくないし、経験もそこそこでいいから転勤無しにしてよ…

という人もいると思いますが、企業としてはこのほうが都合が良いんですよね。

なかなか従業員の思いは届かないのが小売業界です。

風通しを良くするため

転勤には「マンネリ化を防ぐ」という目的もあります。

ずーっと同じ人が責任者だと、売り場や商品に変化がないので客に飽きられてしまう可能性があります。

客に飽きられたら小売は終わりです。

ここのお店、いっつも同じ品揃えで新商品とか全く置いてないな~…他の店に行ってみるか

と売り場に変化がないと、お客さんから飽きられるのも時間の問題。

なので風通しを良くしたり、売り場に変化をつけさせるために人を入れ替えて転勤させている、というのも理由の1つです。

これ以外にも、

  • 不祥事を起こした
  • 職場の人間関係が悪化している
  • 家庭の事情

といった理由から転勤を余儀なくされることもありますが、こういった例はそこまで多くはないですね。

転勤の必要がない小売企業もある

転勤の必要がない小売企業もある

小売で転勤が多い理由は何となくわかったよ。じゃあ転勤のない小売企業ってないの?土日休みとかも無理なの?

と絶望してしまいそうになりますが、「土日休み」は難しいですが「転勤なし」の社員制度を設けている企業も出てきました。

  • 地域限定
  • エリア社員
  • 自宅通勤

といった「転勤なし」あるいは「転勤範囲を限定できる」社員制度もあるんです。

呼び方は企業によって異なりますが、これには1つ大きな問題があります。

実は全国転勤ありの総合職と比べ、転勤がないor配属地域が限定されるため基本給も少なくなり、ボーナスも減額されることが多いです。

たとえばですが、

  • 基本給:
    ⇒総合職の基本給から10%カットした金額
  • ボーナス:
    ⇒総合職のボーナスから20%カットした金額

こういったように、労働量は同じでも転勤の有無で給与が大きく下げられる場合がほとんどです。

これをより具体的な数値にしてみると

新卒(大卒)で当てはめてみると
  • 基本給(総合職):20万円
    ⇒転勤無しor地域限定の場合:18万円
  • ボーナス(総合職):年間80万
    ⇒転勤無しor地域限定の場合:64万円

あくまでも例ですが、年間で計算するとかなりの差が生じてしまいます。

同じ仕事内容なのに転勤の有無だけでここまで差が出るんですよね…

結婚して子供ができて…と将来のことを考えれば転勤なしのほうが良いですが、給料の面では満足できないのがデメリットですね。

まとめ:小売で転勤が多い理由

まとめ:小売で転勤が多い理由
  • 辞めた人の穴埋めをするため
  • 新規出店のため
  • 社員の育成のため
  • マンネリ化を防ぐため

主にこの4つが「小売で転勤が多い理由」です。

ただ若い世代を中心に「転勤を嫌がる」人が増えてきたため、今後も少しずつ改善される可能性は十分にあります。

ただでさえ敬遠されがちな小売業界ですからね。時代の流れに合わせないとそもそも人を確保できませんから。

ただ「土日休み」「完全週休2日制」に関しては、本社勤務でない限りおそらく無理です。(忙しい時に社員が店舗の売り場にいないってのはあり得ないから)

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