新卒で小売業に就職するメリット・デメリットについて元社員が解説していきます。
新卒で小売業界へ就職するのってどうなの?もったいない?
というように、まだ勤務経験がないので小売業界に対して漠然とした不安を抱いている就活生もいると思います。
そこで、元小売業(GMSスーパー)の社員が経験をもとに本音で解説します!
など小売業のあれこれについて説明していくので、就活生や学生は必見ですよ。
就活は人生の岐路にもなります。この記事の一言一句を見逃さないように!
新卒で小売業へ就職して働く9つのメリット
- スーパー
- ドラッグストア
- アパレル
- コンビニ
- ホームセンター
- 百貨店…etc
などが小売業に当てはまりますが、小売業へ就職するメリットは全部で9個あります。
- 高卒
- 専門卒
- 大卒
など学歴に関係なく、すべての就活生に当てはまることなので忘れないようにしておきましょう。
立ち仕事なので動き回れる
小売業は就業中の9割以上は立ちっぱなしです。
そして商品を補充したり接客をしたり…と常に動き回ります。
なので普段から運動をしない人にとっては最初しんどいかもしれませんが、数か月後にはかなり体力がついてますよ。
デスクワークもあるけど、やっぱり立ち仕事がメインですからね。
学校の授業でずーっと座っているのが苦手!
という人だと意外と適職なので、「体を動かす仕事のほうが良い」という人だとストレスも溜まりにくいかもしれません。
あと仕事しながらカロリーも消費できるので痩せます。笑
商品の原価がわかるので買い物上手になる
小売業勤務の特権です。
ふだん買っている商品の原価がどれくらいなのかがわかります。
え!?この商品って半額にしても利益あるじゃん…
という衝撃や、自分が買い物する際にも「この店はけっこう利益を上乗せしてるねぇ」なんてこともわかるので、気が付いたら買い物上手になっていますよ。
節約したいならスーパーへの就職がおすすめですね。食品の原価がよくわかります
会社のお金で各地に住める
小売は転勤が多いことでも有名ですよね。
これをポジティブに考えれば、「会社のお金で各地に住める」と捉えることもできます。
田舎に転勤させられたときは絶望しましたが、観光やその土地のグルメを堪能できるのは良いですね。しかも引っ越し代金はかからないし。
ですが「そもそも転勤が多いのは嫌!」という人だと、デメリットになってしまいますが。
特別な技術が身に付くこともある
小売ってただ品出しをして、接客をして…と単純な作業のように思うかもしれません。
もちろんそういった課や部署もあります。
ですがスーパーのように「鮮魚」「精肉」「青果」などの生鮮担当になったら、普通は身に付かないような技術を習得できます。
特に鮮魚は包丁を使って魚を捌く技術が身に付くので、辞めたとしても手に職はつけられますね。
自由に時間を使える
小売業界は「〇時~△時までは仕事」「〇時~休憩」のようなルールが明確には決まっていません。
レジ業務があるところは、シフトがしっかりと決められている企業もあります。
自分の指示の出し方で作業の時間短縮ができたり、「15分×4回休憩をとる」といったように自由に時間を使えます。
効率よく進められれば定時で上がることもできるので、個人の裁量によるところが大きいですね。
数字に強くなる
小売は利益が最優先です。
というように結果や目標は数字で管理します。(これができない企業は衰退します)
数字といっても簡単な掛け算・割り算なので誰でもできますよ
最初は慣れないかもしれませんが、半年も経てば数字に強くなってました。
同僚が多い
地方にある小さな企業は別ですが、中堅以上の小売企業だと、新卒の採用人数も50人~100人以上と非常に多いです。
そのため同期が他の業界よりも多く、困ったときに悩みを共有しやすいのも特徴です。
新入社員が数人とかだと、一緒に遊んだりとかも難しいですからね。
人数が多いぶん気が合う仲間も探しやすいので、同期入社が多いってのも小売のメリットですよ。
役職が多く出世がしやすい
小売って店舗と本社があるので、いろんな役職があるんですよね。
このほかにも、本部の経理や人事、広報などもあるのでキャリアの選択肢が豊富です。
ただ従業員も多いため、希望すれば必ずなれる!ってわけではありません。
ですが万が一店舗勤務が嫌なら、転職しなくても他の職を用意してくれる可能性もあるため、これも小売ならではのメリットですね。
就職しやすい
先ほど新入社員が多い、という話をしましたが、小売業はそれほど競争率が高くはありません。
大量に一括で採用するため、「100人のうち1人だけ採用」というようなことがなく、「エリートだけが内定をもらえる」なんてこともないです。
簡単に就職できるというわけではないですが、比較的内定を獲得しやすいのは事実です。
また内定を出しても辞退されることが多いため、それも見越して多めに採用するのが通例ですね。
小売業に就職する5つのデメリット
小売業への就職は良いことだけではありません。
もちろんデメリットもありますよ。
転勤が多い
小売業は転勤が多いです。
こちらでも説明していますが、
小売に転勤は付きものです。
おそらく面接でも「転勤は大丈夫か」と聞かれるはずです。
だいたい3年スパンの転勤が平均ですが、これは「企業の人員が足りているかどうか」によります。
ひどい企業だと3か月で転勤するところもあります。めったにない例ですけどね
こればっかりはどうしようもないので、
転勤は絶対にしたくない!!!
という強固な意志があるなら、小売は絶対におすすめできません。
常に人手が不足している
今まで何店舗も転勤してきましたが、「人手が足りている」という店舗を見たことがありません。
常に人が足りてない状態の企業が多いです
人件費を削減しているということもありますが、そもそも募集しても人が集まらないというのが現状なんですよね。
なので
のんびり働きたいなぁ~
という人には不向きです。常に時間に追われるので、のんびり勤務できる日は年に数日程度しかありません。
人手不足=1人あたりの仕事量も多い、という意味です。残業代は稼げるけど、そのぶんプライベートな時間は減ります。
クレーマーが多い
夏になれば蚊が発生するのと同じで、小売業で働いていれば必ずクレーマーに遭遇します。
こちらに非がなくても理不尽なクレームを入れてくる人の多さにビックリするかもしれません。
慣れてくればなんてことないですが、責任感が強い人だとストレスを抱えてしまう可能性があるので、ストレス耐性がない人には不向きな業界です。
高年収は期待できない
小売業で年収1000万!みたいなことは期待できません。
大手の店長や部長クラスにまでなれば可能性はありますが、規模が大きくても利益が少ないと意味がないので、小売を目指す以上は年収に期待はしないほうが良いです。
身体的負担が大きい
小売業は身体が資本。
商品を並べるのも商品を製造するのも、接客をするのも「人」です。
現場で働く以上、身体を動かさないと仕事が進まないため、身体への負担が大きくなってしまいます。
などに悩む人が多いのも事実です。
20代ならなんてことないですが、40代50代になっても同じ作業量をこなせるかと言われれば「うーん…」となってしまいます。
まとめ:新卒で小売業に就職するメリット・デメリット
ここで紹介したメリット・デメリットが全ての小売企業に当てはまるわけではありません。
ですが漠然としたイメージを持ったまま就活をするよりも、ある程度具体的な働くイメージができていたほうが採用試験も上手くいきやすいです。
新卒で小売に就職しても、決して負け組ではないので、自分の進みたい道を目指してくださいね。
もっと小売について「生」の声を知りたい人はこちらもどうぞ。
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