- 小売業の社員って底辺でしょ
- 小売に就職したら負け組だろ
と思っている人は多いですよね。
就活中の学生でも「小売=負け組・底辺」というイメージを抱く人もいると思います。
ですが実はそのイメージも少しずつ変わってきているんですよ
働き改革の流れで、「小売企業も世間の流れに対応せざるをえなくなった」というのが正しい表現ですが、元社員がその実情を説明していきます!
小売業の正社員が底辺や負け組だと言われる3つの理由
小売で働くとかありえない!底辺だろ
内定先は小売って友達に伝えたら、「負け組だね」って言われた…
このように、小売のブラックさのせいで「小売=負け組・底辺」という認識は根強いですよね。
ですが、なぜこれほどまでに「小売に就職=悪」と言われてるんでしょうか?
という3つの理由が挙げられます。
ここで紹介するのと同じ考えを持っているなら、今すぐにでも捨てたほうが良いです。
固定概念ほど就活を邪魔するものはありませんからね。
賃金の低さが目立つため
1つは「賃金の低さ」です。
スーパーやドラッグストアなどの求人を見ればわかりますが、小売=給料が安いというのは事実です。
私自身も安月給で働いてましたし…ボーナスも当初聞いていた金額よりも大幅に低いのが恒例…
しかも学生でバイトをしたことがあるならわかると思いますが、「時給」もそこまでよくはないですよね。(時給が最低賃金スレスレの企業もあります)
こうした悪い噂はすぐに広がってしまうため、就活を控えている学生の間で「小売は底辺だ!」という認識が根強いのも理由の1つです。
小売業を見下すプライドの高さ
年収や待遇の違いはあれど、職業に貴賤の差はありません。
ですが何かと「勝ち組」「負け組」で優劣をつけたがる人っていますよね。
特に高学歴な就活生ほどプライドが高い…
そしてなぜか、まだ就業経験もないのに「小売業を見下す人」も多いんですよね。(お客さんにも多いです)
働いてみればわかりますが、プライドが高くても何の意味もありません。プライドを捨ててがむしゃらに頑張ってる人のほうが出世してます。
プライドが高く、何かを常に見下したい人たちが「小売=底辺」と決めつけているのも理由の1つです。
働かなくてもわかる「大変さ」
小売で働いている人の苦労話はネット上で溢れかえっています。
など、小売で働いた経験がなくても「小売って大変なんだな」と、心のどこかで漠然と理解している人も多いのではないでしょうか。
お正月休みでも営業しているお店ってたくさんありますよね?
あなたがふだんから利用しているスーパーの店員さん、表情が疲れ切ってませんか?
こうした働かなくても「大変なんだな」と判断できる根拠がたくさんあるため、小売=底辺だと考える就活生が多いのも事実です。
小売業が底辺職ではなくなってきている?
こうしてみると、
やっぱ小売って底辺じゃん!
と考える人がほとんどだと思いますが、実は小売業界も少しずつ変わってきています。
働き方改革の波が小売にも
国が推進し始めた「働き方改革」。
実は小売業界も無関係ではありません。
といった小売業界の暗黙のルールも少しずつ変わってきています。
なぜここに来て小売業界が変わり始めたのかって?それは「人手不足が深刻」になってきたからです。
このままじゃ「人手不足で現場が崩壊する」と思った企業が続々と「働きやすい環境の整備」を始めたからなんですね。(従来のルールがおかしかっただけなんですけどね)
ただ「すべての企業が」というわけではありません。まだ一部です。しかもルールだけ設けて現状が伴っていない企業もあります。
規定の残業時間を超えれば罰則を与える企業もある
小売といえば「残業時間が長い」ことで有名です。
ですがこれを改善しようと
残業するな!!
と口だけで言っても効力は弱いです。
そこで「あらかじめ決めておいた残業時間を超えた社員の上司」に罰則を与える企業も出てきました。
わかりやすく説明すると
君の部下がルールを守れなかったら、上司である君を罰するからね!
ということです。
罰則を与えなければルールを守ってくれないほど深刻な問題なんです…
なので残業しようとしても上司が「早く帰れ!!」と迫ってきて残業を禁止する企業もあります。
ただこの場合、管理職は蚊帳の外なので、問題が根本から解決されたわけではありません。
労働基準監督署から厳しいチェックもあるので、「労働時間」に関しては本気で取り組む企業も多いですね。
規模の大きい企業ほど何か問題が起きたときの悪影響が大きいので、問題が起こらないよう労働時間に関しては厳しくチェックする傾向が強いです。
大卒の総合職であればそれなりの給料は出る
小売に高卒で就職すると、大卒と仕事内容は同じでも給料が全く違います。(中には4~5万くらい違う企業もありますね。)
大卒で転勤ありの総合職なら、初任給20万以上はある企業が多いので「生活できない」というほど低いわけではありません。
ただこれは大手の話。利益率が低い小売企業は給料に期待はしないほうが良いです。
なので
- 規模が小さい
- 売上が右肩下がり
- 利益率が低い
という小売企業には要注意。給料面ではあまり期待できません。
小売でブラック企業とホワイト企業を見極める方法は?
小売業界が変わりつつあるのはわかった。企業によって良い環境・悪い環境があることもわかった。でもどうすれば「ホワイト企業」と「ブラック企業」を見分けられるの?
これが1番気になるところですよね。
元社員からすると、「給料」「ボーナス」が高いのは当然として「年間休日が120日前後ある」のを一定の基準にすると良いですよ。
さらに大事なのはこの4つ!
利益率が高い
企業は利益から従業員へ給料を払います。利益がないとボーナスも出せません。
就活中に社員へ直接質問できる機会があれば
御社の利益率ってどのくらいあるんですか?
と聞いてみましょう。ほとんどの場合教えてくれます。
小売業の営業利益率の平均は2~3%ほど。なのでこれ以上利益率がある小売企業を目指すのが得策です。
売上が右肩上がり
これは説明しなくてもわかりますね。
売上が右肩下がりってことは、成長ではなく衰退している企業です。
衰退しているってことは、企業の力が限界ってことです。
制度の革新や新しいことに挑戦できる風土もない場合が多いため、今後にも期待できません。
座談会などで若い社員が本音で話してくれる
就活の説明会で、人事以外の社員を連れてこない企業はNG。
連れてこれないほど人員が足りていない、また現場とコミュニケーションがとれていない可能性が高いからです。
基本的には入社歴の浅い若手、ベテラン社員の両方を連れてこれる企業がベスト。
座談会や説明会の場で、「給料」「残業時間」の話をしても良いの?怒られたりしない?
と不安になるかもしれませんが、ドンドン質問してください。
こうした質問に対して怒る、曖昧な回答をする企業は「そういう企業」ってことなのでおすすめしません。
正直に思ったことを話せる社員を連れてくるということは、それだけ企業内の雰囲気が良い、と思って大丈夫です。
まとめ:小売業への就職は底辺や負け組ではなくなってきている
「小売業は底辺」「負け組」だなんて言う人もいますが、それは企業によります。
そう言っている人たちは「良い企業の選び方」を知らないだけです。
年間休日や給料・ボーナス以外にも
この3つに気を付ければ、小売の中でも比較的「ホワイト」な企業に就職できるはずです。
ですが依然として「小売はブラック」という風潮が根強いのは否定できませんね。
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